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2024年07月30日
8月15日終戦記念日を前に
もうすぐ8月15日の終戦記念日が来ますが、今回は兵庫県加西市にある海軍航空隊の鶉野(うずらの)飛行場を紹介したいと思います。
海軍の戦闘機と言えば昭和15年にデビューした零戦が有名ですが、昭和17年~18年頃になると米軍の新型機に対抗できなくなっていました。海軍も優秀な次期戦闘機の出現を期待し、米軍の新型機に対抗できる戦闘機が「紫電改」でした。
大戦が激化し始めた頃、パイロット養成を目的に昭和18年10月姫路海軍航空隊が開隊され、全国より多くの若者が鶉野飛行場に操縦訓練のため集められました。又、「紫電改」は川西航空機姫路製作所が製造しておりましたが、試験飛行をする飛行場が無いため鶉野に組立工場が滑走路の南西に建設されました。
昭和19年長さ800m巾45mの滑走路が完成。
翌年には長さ1200m巾60mに拡張され、現在も大戦当時のコンクリート滑走路が長さ1200m巾45mで残っている全国でも貴重な戦争遺跡だと思います。
生産数は428機と少なく物資不足と空襲で増産は出来なかったようです。
ここからも「白鷺隊」として特攻に出撃しています。
この滑走路に立って思うことは、毎日厳しい訓練を受け九州の鹿屋に行き、そこから沖縄に特攻出撃した20歳前後の若い青年たちのことです。彼らは、飛行機の小さなコックピットの中でどのような気持ちで飛びたって行ったのか….
今の平和な日常は、この方々の礎の上にあるのだとつくづく思い知らされました。
近くに来られた方は、是非一度行ってみて下さい。実物大模型の紫電改と九七式艦上攻撃機が展示してあります。
施設名:Soraかさい
住 所:兵庫県加西市鶉野町2274-11
by Sumino