全国結納品組合連合会

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2024年03月08日

祝儀袋の中包みの話

今、慶事のにはほとんどの商品に中包みが付いています。

皆様は、当たり前のように使用されていますが、ふと何故付いているのか何時頃から付いているのか考えたことはありますか。

古来では、お金を渡すのではなく品物をお渡ししていました。

その品物をそれぞれの儀式に応じた折り方・包み方をしていたのです。

そして、この商品はあなたのために誰にも触れさせていませんと、封印と気持ちを表現するものとして水引が使われるようになったのです。

このように相手を思い敬意を証してお送りしておりました。

それが、明治以降だと思いますが(時期は私説)、何時しかお金に変わったのです。

お金を人に渡す行為は、それ程良い行為ではありません。

その事は先人達も十分に理解されていたので、お金を半紙でくるんで渡したのです。

昔から、祝儀袋に中包みが有ったわけではありません。

お金を半紙で包んで祝儀袋に入れていたのです。

そのような流れの中で、お金を渡す時は控えめにと言う意味もあって中包みに包み、表は気持ちを表す事となったのです。

祝う気持ちがあれば、それを表現する御祝儀袋を使用されれば良いし、悲しく寂しい気持ちがあればそれを表現する御祝儀袋を使用されれば良いのです。

どの祝儀袋を使うかは、あなた自身の気持ちを表しているとご理解して頂ければ幸いです。

by Sumino